100万円以上のおまとめローンは確実に金利の軽減が図れます。
いわゆる「おまとめローン(借換えローン)」を利用する際に、おまとめ額が100万円未満の場合は、適用利率は年率約18%となることが多く、個々に利用している業者の適用利率とほとんど変わらない場合もあります。
しかし、負債をまとめることで、適用利率が変わらなくても、
① 複数の業者への支払いが一か所にまとまり、振込手数料や手間などが省ける。
② 毎月の支払い金額が、複数の業者へ支払っていたときよりも下がる。
③ おまとめローンは原則、融資後は返済のみになるので、枠内での出金が不可能となり、安易な借入が無くなり、負債額が確実に減少してゆく。
などのメリットを受けることが可能となります。
また、おまとめ額が100万円以上となる場合は、適用金利は確実に引き下がりますから、そのメリットはかなり大きなものになります。
ポイントは、利息制限法にあります。
利息制限法では利息の上限は、
1. 元本の額が10万円未満の場合・・年率20%
2. 元本の額が10万円以上100万円未満の場合・・年率18%
3. 元本の額が100万円以上の場合・・年率15%
となっています。
このように元本の額が100万円以上と100万円未満では上限利率が異なっています。
100万円未満のおまとめローンの適用利率が年率18%以下なのに対して、
100万円以上のおまとめローンの適用利率は、必ず年率15%以下になりますから、確実に利率の軽減を図ることが可能となります。
このように100万円未満のおまとめと、100万円以上のおまとめでは、適用金利は約3%ほどの差がつくことが、法律で約束されているのです。
しかし、このことは消費者の利益に繋がることですが、逆に貸金業者の利益を損ねることにもなってしまいます。
(返済回数にもよりますので、一概には言えませんが、一般的に120万円以下の融資額であれば、貸金業者としては、100万円未満の金額を年率18%で融資をする方が、100万円以上の金額を年率15%で融資をするよりも、将来的に得られる金利収入が高くなってしまいます。)
貸金業者の限度額で99万円というのがよく見られるのはそのためです。
しかし、仮に100万円を超えていても、より、リスクの少ない優良顧客への貸出し金額を引き上げることは、貸金業者にとってもメリットのあることです。
(顧客1件あたりの貸出金額を引き上げて、貸出件数を抑えることで、顧客管理にかかるコストを抑えることが可能になります。改正貸金業法施行後は、上限金利の引き下げもあり、特にこの傾向が強いようです。)
このように、おまとめローンは、消費者側にも貸金業者側にもメリットの高い商品なのです。